私たち人間は食べ物を食べたり呼吸をしたり、また代謝を行いながら生命を維持し続けています。しかし一方で、そうした生命維持のための営みの中で、必然的に体内に「老廃物」を溜め込んでいってしまいます。
老廃物とは、食べ物や空気などとして取り込まれつつも、人体がそれを利用することができずそのまま蓄積されてしまう物質であったり、新陳代謝やアポトーシス(細胞自然死)の中で生じる細胞の残りカスです。
これらの老廃物はただ単に「役に立たない」だけではなく、それが過度に蓄積されることで人体にとって有害な働きをしてしまうという場合があります。
今回は、マッサージで体に溜まった老廃物を排出し、解毒(デトックス)をする方法についてお伝えします。
①足つぼマッサージです。
足裏のツボをマッサージによって刺激し、老廃物の排出を促進するという方法です。
足裏は人体の中でも非常に多くのツボが密集している箇所の一つで、足裏は人体の地図とも言われます。
ツボはさまざまな臓器と末梢神経によって繋がっていて、刺激をすることで血行の促進や症状の改善を期待することができます。
例:くるぶしの下・・・膀胱、 土踏まずの上・・・腎臓、 右足の小指の3〜4cm下・・・肝臓
などが具体的に挙げられますが、もし難しい場合には足裏全体をマッサージするだけでも効果があります。
②リンパマッサージです。
足裏と並んでマッサージをすることにより、デトックス効果を得ることができるのがリンパ管です。
リンパ管は体内に取り込まれた老廃物を運ぶという非常に重要な器官ですが、そのリンパ管内の流れが滞ることにより、浮腫みを始めとして、さまざまな身体の不調が発生します。
この滞ったリンパ管内の流れを正常に戻すのが、リンパマッサージです。
リンパ管自体は全身にクモの巣状に張り巡らされているものなのですが、リンパマッサージをする際には、いくつかの身体のポイント(箇所)に的を絞って行うことにより、その効果を得ることが可能となります。
リンパマッサージの具体的な箇所としては顎の下、脇の下、鎖骨の上や膝の裏側が挙げられます。